今年も残すところ、あとわずかとなりました。
年の初めに欠かせないおせち料理についてです。
おせち料理は、日本の伝統的なお正月の料理であり、
その歴史は古く奥深いものであります。
以下に、おせち料理の歴史の概要をいくつか紹介します。
おせち料理の起源
奈良時代(8世紀)にさかのぼります。
当初は、神仏に感謝を込めて、
新しい年を迎えるための祭りの一環として食べられていました。
また、その形や具材は、五穀豊穣を祈願し、
厄災を避けるために工夫されていました。
江戸時代のおせち料理
江戸時代(17世紀から19世紀)に入ると、
おせち料理は一般庶民の間にも広まりました。
この時期、江戸っ子たちは、
おせちの中に縁起の良いとされる具材や形を取り入れ、
年末にはそれを楽しむようになりました。
また、料理のレパートリーも豊かになり、
家庭ごとにオリジナリティが加わりました。
おせち料理の具材と意味
おせち料理の具材や盛り付けは、
その形や名前が縁起の良いものが選ばれます。
代表的なものには、
数の語呂合わせや形状が縁起を招くとされるものが含まれています。
例えば、海老は「えび」が「えい」に通じ、
「栄える」の意味があるため、縁起の良い食材とされています。
おせち料理の地域ごとの特徴
各地域によって、おせちの具材や習慣が異なります。
地域ごとの特産品や文化が反映され、
お正月の風習が多様性を持っています。
例えば、関西地方では「お雑煮」が一般的であるのに対し、
関東地方では「おせち料理」が主流です。
おせち料理の現代の変化
現代では、多忙な生活や外食の習慣の変化により、
おせちを買って食べることも一般的になりました。
また、伝統的なおせちに新しいアレンジを加えたり、
西洋料理を取り入れたりするなど、
多様なスタイルのおせちが楽しまれています。
おせち料理は、日本の文化と伝統を色濃く反映した食事であり、
その歴史と変遷は日本の年中行事や食文化の一環として重要な存在です。
おせちの定番料理と意味
おせち料理の定番と意味を解説します。
祝い肴
祝い肴とは、おせち料理のなかで最初にいただく酒の肴のことで、
お正月に飲むお屠蘇と一緒にいただきます。
関東(黒豆・数の子・田作り)
関西(黒豆・数の子・たたきごぼう)
黒豆
黒豆はマメに(めんどうがらずによく立ち働くさま)働けるようにという語呂合わせから、
健康や長寿を意味しています。
関西では「しわが寄らないように(年をとらないように)という意味で丸くふっくらと、
関東では「しわだらけになるまで長生きできるように」と、わざとしわが入るように煮ます。
ということで、関西と関東でも異なります。
数の子
ニシンの卵である数の子は「二親」とも書き、
多くの卵を持つことから、
「たくさんの子に恵まれますように」という子孫繁栄や、
二親健在を願った縁起物のひとつになります。
田作り
田を作ると書く通り、田作りは稲田の肥料として使われていました。
このことから、田作りは「豊年豊作」や「五穀豊穣」を願って、
おせち料理として食べられるようになりました。
地域によっては「ごまめ(五万米)」とも呼ばれています。
「豊作」を願って食べる縁起の良い一品としておせち料理の定番となっています。
たたきごぼう
たたきごぼうは、
ごぼうをたたいて開くことから「運を開く」、
「開運」の意味が込められています。
さっぱりとした甘さでシャキシャキとした食感が楽しめます。
口取り
「口取り」とはおもてなし料理で最初に出す料理のことです。
甘みのある酒の肴のことで、子ども向けのおせちにもぴったりです。
紅白かまぼこ
紅白かまぼこは、半円形の形から初日の出を意味していて、
正月料理には欠かせないものです。
赤は邪気を払って、
白は清らかな心という意味が込められています。
栗きんとん
栗は「勝ち栗」と呼ばれ勝負運をアップさせる、
縁起の良い食べ物として昔から重宝されてきました。
さつま芋と栗によるきれいな黄色から黄金に見立てられ、
財産や富、金運を得る縁起物とされています。
一年の豊かさと勝負運の向上を願い、おせち料理の定番となっています。
伊達巻
伊達巻とは見た目の華やかさと、
書物のような巻物に似ていることから
「知恵が増える」ことを願う縁起物になります。
子孫繁栄 という意味も込められています。
昆布巻き
昆布は「喜ぶ」の語呂合わせから、
おめでたい席には欠かせない一品でもあります。
それから昆布には滋養もあるので新年にふさわしいものになります。
焼き物
焼き物とは、おせちのなかで中心になる料理です。
縁起の良い意味のある海の幸を焼いたものがメインになります。
鯛の姿焼き
鯛の姿焼きは、七福神の恵比寿様が抱えている魚であり、
縁起が良いとされるおせち料理です。
伊勢海老の姿焼き
伊勢海老の姿焼きは、
曲がった腰と長いひげから、
不老長寿の願いを込めながら食べるおせち料理です。
酢の物
酢の物とは、口の中をさっぱりさせる役目がありますので、
箸休めとしてつくられています。
紅白なます、酢れんこん、ちょろぎなどがあります。
煮物
煮物とは、里芋や椎茸などの縁起の良いものを煮込むおせち料理です。
鶏肉を入れて作る筑前煮という地域もあります。
飾り切りをすることで華やかになります。
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